ほんとにあった!呪いのビデオ3(1999年)のレビューです。
あえて2を外してのレビューになります。この作品からナレーターの声が聞き心地のいい「あの声」に代わっています。落ち着いた低い声がとてもいいですね。
なぜ3を選択したのかというと、オープニングで前回紹介した「白い服の女性」の続きがあるからです。
オープニング(続・白い服の女性)
レンタルビデオショップで「ほんとにあった!呪いのビデオ」をレンタルし、視聴したというレンタルビデオショップで働く男性。市長後ブラウン管に映る自分の背後に、白い服の女性が立っていたというのです・・・。
ほかにも視聴後に霊現象を体験した女性からのインタビューも取り上げられます。
野球場に現れる少年
夜の野球場、フェンスの向こう側に移動する白い人影があります。それだけです。
それよりも映っている女性が野球の練習?試合をみて「しょぼくない?」とへらへら言っている姿にちょっとイラ!っとしました(笑)
車の窓にはりついた手
助手席から撮影されたドライブの映像です。
偶然パトカーが停まる、事故現場の横を通り過ぎます。その後再び社内を映した際、下からのびる手のようなものが映り込みます。
なんで偶然、わざわざカメラ回してんねん!とは思いますが、わざわざ事故現場を再現するようなことはしないでしょうし、そういう意味では不可思議な映像ですね。
運動会の8mmフィルムに…
小学校の運動会を、8mmフィルムで撮影した映像です。
徒競走を撮影した映像の最後、画面にうっすらと少年の顔が浮かびます。はっきり顔と認識できるので、シミュラクラ現象ではないですね。
闇に浮かぶ男の顔
肝試しの際の映像です。
脅かし役の男性が大きな声を上げ、カメラが大きく揺れます。そのなかに一瞬、男性の顔のようなものが映り込みます。
はっきりと顔と認識しにくい分、リアリティを感じます。
心霊写真が撮られた現場にて
スタッフに送られてきた心霊写真の現場検証です。
心霊写真自体は女性の顔かなー?という微妙なものですが、現地で撮影された、映像の乱れの中の顔(鼻から下)はしっかり見えました。
屋根裏に動めく人の顔
タイトルは原文ママです。
屋根裏に害虫がいないか確認した映像です。
柱に顔が浮かびあがっており、まるで映るのを嫌がるように消えていきます。
カップルを見つめる女の横顔
来ました「ちょいお色気」系です。
ラブホテルでしょうか、口づけを交わすカップルが体を大きく傾けた際、その背後に女性の姿が映り込みます。
画角など、ありえないシチュエーションの映像です。お色気で息抜きという、スタッフのサービス精神を感じますね。
いるはずのない男の声
ラジオドラマの音声に紛れ込んだ男の声です。
個人的に、映像より音のほうが本当にありそうで、ぞくっとします。(これがとは言っていない。)
有名ないいともで紹介されたCDとか、めっちゃ信じてます。
それはいったん置いといて、この音声が本当だとするなら、入り込んだ声よりラジオドラマの声優さんの棒演技にぞくっとします・・・。
ビデオレターから見つめる目
ビデオレターを撮影する男性の背後、本棚にカメラを見つめる目が映ります。
うっすらと映る大きな目が不気味です。
タイトルなし(4人映っている!)
4にんでキャンプに行った際にとられた映像です。
撮影者以外の3人が映っているのだが、突如4人全員が映っている映像が収められています。
さらに、カメラが宙に浮いているとしか思えない映像も。まあ編集だと思います。
仏壇の遺影の顔が…
子どもを映した映像に映り込む遺影、額に収められたお顔がアップになるという、ユニークな映像です。
子孫の成長をよく見るためにアップなったのならほっこりしますね。
エンディング おそいかかるラップ音
誕生日パーティーの際に撮影された映像です。
パーティー中、ラップ音が鳴り響き、さらに女性は倒れてしまい、錯乱して号泣してしまいます。
異様な空気に包まれる中、映像は終了します。
それだけではなく、じつはラップ音の前に青白い男性の顔が浮かび上がっているのでした・・・。
まとめ
ナレーターの声がやっぱりいいですね。後発の作品は、どれもこのナレーションを意識した声真似のように聞こえます。それだけ作風にあっているということでしょう。
画質の粗さが合成感を感じさせない秘訣だと思います。昔の人が夜の闇に妖怪を見たように、不透明さ、不鮮明さが霊の存在を補強してくれる気がします。
おすすめ度は星3(★★★☆☆)です。全体として恐怖感は薄めですが、ひょっこりはん系、音声系、不可解系などバリエーションに富んでいたため、星3としました。
それでは、また。
コメント