新・三茶のポルターガイスト 感想※ネタバレあり

今回は、6月21日より劇場公開されている「新・三茶のポルターガイスト」の感想レビューです。

 

前作「三茶のポルターガイスト」はアマプラで視聴していたのですが、投稿系ホラーではないのでこのサイトで取り上げることはしていませんでした。

前作以上の怪奇現象が収められているとのことで、仕事終わりにひとりで観てきました!

 

劇場内は自分を含め10名ほどでした。自分以外に観たい!と思った人が意外といてよかったです。(笑)

さて、見た感想ですが・・・

どう解釈したらいいのか、すごく迷う「作品」でした。あえて作品という言葉を使わせていただきますが、すごいものを見た!ということは間違いないです。

ここからは内容に言及していきます。ネタバレを含みます。

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オープニング

まさかのナレーションが、俳優の東出昌大氏でした。

女優の杏さんとの離婚後、狩猟生活をしたりひろゆき氏と海外に行ったりと、芸能の活動から一線を引いているような印象ですが、個人的には今の人物像のほうが人間くさくて好きです。(笑)

落ち着いた語りで、進行していきます。まずは前作「三茶のポルターガイスト」の内容に触れながら、作品の舞台であるヨコザワプロダクションと三軒茶屋の歴史を解説します。

今回は怪奇現象に対し懐疑的目線を持つことのできる、物理学者と超心理学者の2名の立会いの下検証をしていきます。

床から出現する手

こっくりさんをしていると、階段状に木材の組まれたところの、一段目の隙間に見える床から白い手が伸び、そして床に引っ込みます。

完全に人の手で、物質的というか肉感があります。

手が伸びてきた床を確認しても、そこには穴などはありませんでした。

しかし階段を一度解体してみたところ、手の出現した箇所はカーペットが切り取られた跡があります。

その下には何があるのかは、調べさせてもらえませんでした。

カーテンから伸びる黒い手

スクエアという降霊術をしているとき、カーテンの下から足を掴まんとするかのような黒い手が飛び出し、そして消えます。

そのカーテンの裏はスペースがあるのですが、段ボールや木でできた板が収納されており一見人が入ることができないように見えます。

そのスペースにあるものをすべてどかすと、手の出現したあたりの壁にちょうど腕が通るサイズの、後からパテで埋めたような跡があります。

揺れる天井・浮かぶ魔法陣

黒い手の出現に前後して、天井から吊るされたものが落ちるほど激しく天井が揺れ、中心に設置された魔法陣が書かれた板がはためき、浮かぶ様子が記録されていました。

床に仕掛けがあるようには見えません。

よく見れば穴があるようですが、その穴は下に貫通していないということでした。

出現する頭部

こっくりさんをしていると、先に述べた階段の2~3段目の隙間から見える階段の下のスペースに、人の頭部と思しきものが出現し、そして消えます。

下には様々な荷物が詰め込まれており、人の潜む余地は無さそうです。

しかし階段接した壁の向こう側はスペースがあり、細工を施すことは不可能ではなさそうです。

ダンス中に出現する何者か

劇団員の女性たちが仮面をつけてダンスをしている最中、集団の一番後ろにひとり、踊らずに立つ人物が突如として現れます。

その人物は集団に紛れるように移動し、そのまま忽然と消えてしまいました。

ダンスの振り付け上、ちょうど集団が密集体系になり、さらに舞台の奥(カーテン)にかなり近づいてダンスしているのでこっそりと人が合流し、さらにこっそりとカーテンの奥に消えることは可能であると思われます。

深夜に天井から現れる、人型の何者か

人のいなくなった室内に設置された定点カメラに映った怪異です。

天井から腕、頭部と思しきもの、上半身がだらりと現れ、くねくねと奇妙な動きをした後にするすると天井に消えていきます。

頭部の形が歪だったり、腕が長いように見えるので人型の何かと表現しました。人には見えません。

考察・感想

作品の構成上、怪異の出現と同時に学者による検証と、懐疑的目線での推察が紹介されるので、どっちや!と悩むことになります。まんまと乗せられている感が半端ないです。(笑)

個人的に確実かなと言えるのは、出現した怪異はCG合成ではないということです。

これまで散々投稿系ホラーを見てきましたが、今回の怪異は本物、あるいは人が演じているものであると思います。

ただ、何せはっきりと映りすぎなんですよね。(笑)

考えられるのは、

1 マジのガチで本物

2 出演者全員で作り上げた一本の作品

のどちらかか、というところです。

これを言っては本末転倒かもしれませんが、そもそも映像作品というのは四角に切り取られ、つなぎ合わされたものです。その四角の外で何が起こっているか、つなぎ合わされた映像の隙間に何があったのかは、結局のところ現場にいた人にしかわかりえないのです。

もしかしたら映像の外では、お化け役の誰かが移動しているかもしれません。手が出てきたカーテンと検証のために開かれたカーテンは、別の場所かもしれません。

作品内で出てくる部屋の間取り図は、意図的に作り変えられているかもしれません。

そういったことも全て承知の上で、楽しむしかないのかな、と思います。

今回の作品の後半では、検証する学者先生を意図的に悪者のように見せる演出があるように見受けられました。映像の外側では、もしかしたら霊現象を物理的に説明できる何かを見つけたのかもしれませんね。(笑)

ある人物の発言で、「劇団員をそのようなことに使うメリットはない」という趣旨の発言がありました。今回の作品で、もしかしたら日の目を見ることのなかった方々がまさかのスクリーンデビューをしています。メリットめちゃあるやん!と思いました。

一方で、すべての現象が再現可能なのか、というとそうではないと思います。

ほとんどの現象を物理的に、人に演じさせることは可能ですが、やるとしたら相当大がかりな舞台装置が必要ではないでしょうか。そこまでやるか!と思わず言ってしまうぐらいの。

私個人の考察としての結論は、

・実際のところは現場にいた人にしかわからないが、映された映像のみで判断するとフェイクである可能性のほうが高いと思う。

・出てくる怪異があまりに物質的すぎるので、人が演じている。

・それら怪異をすべて再現できるトリック・からくりが部屋の随所に施されているのではないか。

つまり、ヨコザワプロダクションは令和のスーパーからくりハウスなのです!!!(笑)

一方で、過去に撮影された霊現象(Youtubeでたくさん公開されています。)は、本物であると思わせるものもあります。

それこそ、人がとても演じることのできない半透明のものであったり・・・。

真相は、現場のみぞ知る、ということですね。

上映されている映画館は少ないですが、いろいろと考えられるよい作品でした!!

ご興味のある方は、ぜひ観てみてください。

それでは、また。

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