今回は昨日テレ東系列でスタートした新番組TXQ FICTION イシナガキクエを探しています を視聴した感想を書いていきたいと思います。ネタバレを含みますので、ご注意ください!
番組の感想に入る前に、二つほど。
フェイクドキュメンタリー「放送禁止」シリーズ
私自身フェイクドキュメンタリー・モキュメンタリーと言われるジャンルは大好物でして、最初に見たのはフジテレビ系で放送されていた「放送禁止」シリーズです。近所のレンタルビデオショップでDVDを借り何度も見ていた記憶があります。
「放送禁止」シリーズは、一見深夜にやるような平凡なドキュメンタリーの素材映像ですが、その映像中に現れる奇妙な点をつなぎ合わせるとひとつの真実が浮かび上がる、という構成です。
見ている側が思考し、やがて真実にたどり着くことで完成するということで、視聴者参加型の番組と言ってもいいのではないでしょうか。
この構成を踏襲した番組がテレ東でも放送されていました。お笑い芸人のAマッソの冠番組の、
「Aマッソのがんばれ奥様っソ!」です。上記の放送禁止シリーズを令和によみがえらせた形ですね。
こちらはTverで無料視聴できますので、ぜひご覧ください!!!
フェイクドキュメンタリー「このテープもってないですか?」
もう一つご紹介するのは、同じくテレ東で放送された「このテープ持ってないですか?」です。
こちらもTverで無料視聴できます。
個人的にはすごく面白くて好きなのですが、好みは分かれるのかなーという感じです。
というのも、(個人的見解ですが)この番組はマクガフィンを舞台装置として採用しているからです。
マクガフィンとは、作品中にのみ現れる概念のことで、その実体は不定形、いかようにも解釈できるもののことです。正体、とされるようなものは明かされることはありません。
番組の中でどんどんおかしくなり、意味不明なことを口走るようになる出演者たちに何とも言えない恐怖と不快感を感じることでしょう。
この番組の関しては、ある程度その正体を推察できるヒントのようなものがちりばめられているので、優しいと思います。
ほらね。(指に注目)
TXQ FICTION イシナガキクエを探しています
さて、なぜ先に2番組の紹介をしたかというと、先日第1回が放送されたこの番組がこのどちらなのか、あるいはどちらでもないのか、というところに注目しているからです。
先の2番組と今番組を手掛けているプロデューサーは同一人物で、大森時生さんという方です。
個人的にホラー演出No.1の方だなと思います。
最近めっきり見かけなくなった、生放送の人探し番組の体でスタートします。
(FBIの心霊捜査官とかいましたよね・・・。)
司会はフリーアナウンサーの安藤弘樹さん、ゲストとしてお笑いコンビ「ラランド」のサーヤさん(礼賛というバンドもされている、とても多彩な女性です。)、元警視庁捜査一課の神崎一郎さんが出演されています。
55年前に失踪した、イシナガキクエさんを捜索する番組が進行していきますが、早くも奇妙な点が出てきます。昭和22年生まれということは現在77歳ということですが、失踪当時の情報で「会話ができない」…。どういうことでしょうか。
今年の2月に亡くなられた米原実次さんという方が生涯にわたりイシナガキクエさんを探していました。
その遺志を継いで引き続き捜査をすることになり、番組が制作されたということです。
内容はぜひ見ていただきたいので、ここからはおかしなところをかいつまんで整理していきます。
・米原さんは独り暮らし。家族はみんな事故・病死している。イシナガキクエさんを探すチラシを手書きで作成し、周辺地域でチラシ配りをしていますが「もうもらったよ」などと煙たがられている様子。
・米原さんの持ち出したアルバムの、放射状に写真が貼られたページ。そんな貼り方するでしょうか…。
・キクエさんの写真はないとのこと。配っているチラシも文章のみで、上方に乏しい。
・周辺住民はイシナガキクエさんの存在自体を疑っている様子。
・イシナガキクエさんはいないのではないか、と米原さんに伝えたスタッフ。すると、無いと言っていたイシナガキクエさんの写真を見せてきます。その写真は非常に奇妙で、しっかり映った背景にぼんやりとした、特に顔が見えにくくなっている写真。
・AIで補正した顔がうつろで何とも不気味です。
・視聴者からの情報提供が寄せられる中、米原さんの家周辺に住んでいる男性からの投稿映像が。
米原さんの家の周辺や家の中を徘徊する複数の人影が収められていました。女性の声も聞こえてきたとのこと。(何かの儀式何かを探している?)家の前にスーパーの袋を置く様子も。
・その他の情報として、「訪問介護でイシナガキクエさんらしき人とその家族を見た」「病院でイシナガキクエという名前を聞いた。後ろ姿も見た」という情報が寄せられます。
引き続き捜査をするということで、次回に続きます。
まとめ
まだ始まったばかりなので、どうなるのか展開が楽しみですね。果たして幽霊系なのか、ヒトコワ系なのか…。
リアタイ視聴できなかったのですが、実際に放送中に表示される電話番号にかけることもできるみたいです。これからが非常に楽しみですね!
それでは、また。
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