今回は少し嗜好を変えて、最近私が好きなシリーズである心霊盂蘭盆のパート1、爛れた女呪霊をレビューします。
この作品はかなりユニークな作りとなっていまして、作品ごとに共通の怪異が投稿映像に収められており、作品を通して一つの事件や物語が見えてくるようになっています。
このシリーズはフェイクであると割り切ってみています。
心霊映像としては合成が割と自然で、モキュメントとして見るとすごく面白いです!
それでは、行ってみましょう。
天井裏の住人
制作会社に送られてきた映像です。霊現象に悩む男性からの映像だそうです。
部屋を撮影していると天井からラップ音が鳴り、梯子を使って天井裏の部屋にあがっていきます。
天井裏に定点カメラを仕掛けると、ノイズとともに物が落ちる映像が撮影されます。
男性が再び天井裏にあがると、モノが散らかり悲惨な状態です。そのまま撮影を続けると、突如ひとりでに梯子が収納され部屋から出れなくなってしまいます。
パニックになる男性。部屋中からラップ音がなり、あたりを見渡すと奥に女性の顔が浮かんでいるのを発見します。
気づいたら梯子が下りており、そこから脱出します。
振り返ると、部屋から女性の霊が覗いていたのでした・・・。
のちの調査で、男性の妻が天井裏で首つり自殺をしていることがわかりました。
生魑魅
友人が交際中の女性とのトラブルを抱えており、その解決のために撮影した映像です。
男性の部屋から外を撮影すると、電柱の影から彼女がじっとこちらを見つめています。
どうやらかなり束縛の強い彼女らしく、大喧嘩の末部屋から追い出して以降毎日この調子だそうです。
思い切って彼女に突撃すると、向かう途中に忽然と姿を消してしまいます。
部屋に戻るとチャイムが。しかし周囲には誰もいません。
外を見ると、同じ場所に彼女を発見します。
しかしカメラが友人を振り返った時、友人の背後に彼女の姿が・・・。
驚いてカメラを下げると、その姿は消えてしまいます。
その後彼女から電話があり、ノイズとともに友人の首を折る腕が一瞬映り込みます。
友人は倒れこみ、後遺症が残るほどのけがを負ったのでした。
彼女は、一命をとり止めましたがその前日に自殺を図っていたのでした。
線香供養
友人と二人、河川敷で花火をしていた映像です。
花火を楽しんでいると、男性が怒鳴り込んできます。
友人とその男性が険悪なムードになる中、撮影者はそれを止めて河川敷から離れます。
その後河川敷で花火OKだったと知った友人は怒りが収まらず、文句を言うために河川敷に戻ります。
すると、血まみれの何かと線香の前で、無言で座り込む男性を発見します。
文句を言いながらそれらを蹴とばす友人。男性は突如として立ち上がり、奇声をあげながら友人に襲い掛かります。
血を出して倒れる友人。男性と友人を交互に撮影すると、ノイズが走り男性が増殖します(笑)
取り落としたカメラに、四つ這いでカメラに向かう女の霊が映り、映像が終わります。
専門家によると、これは線香供養を行っていたところを邪魔された結果音量を呼び寄せたのではないか、とのことでした。
怪火
マンションの管理会社が設置した、フロアの監視カメラ映像です。
ある部屋から女性がフロアに出てきて、よろよろとカメラの方向に歩いてきます。
表情が読み取れるところまで近づいた来た時、突如として炎が巻き起こり女性を包み込みます。
じっと動かない女性。やがて砂嵐になり、映像は終了しました。
実際にカメラが設置されているフロアでは火災がおきたものの、女性は発見されませんでした。
そのマンションでは、過去に女性の飛び降り自殺が起きていたそうです。
爛れた女呪霊
タイトルの映像です。
投稿者と友人が、廃アパートに肝試しに行った際の映像です。
何か映るかもと古いテープで撮影をしているので、古めかしい映像となっています。
アパートに侵入し、一部屋ひと部屋開くかチェックする二人。
肝試しが進む中、自分たち以外の人影を目撃します。
見えた、見えてないと言い合いをする中、男性の怒鳴り声が聞こえてきます。
声のするほうへ向かう友人。投稿者も恐る恐るついていきます。
廊下へカメラを向けると、鍵がかかっていたはずのドアが開き、そこに女性が立っているのを目撃します。
女性は消えてしまいましたが、鍵が開いているのを確認した友人。その部屋に入っていきます。
その部屋に向かう投稿者。ドアの向こうへ声を掛けますが反応がありません。
部屋に侵入し、友人の名前を呼ぶ投稿者。部屋には誰もおらず、朽ちた様子が広がっていました。
友人を探して奥に進んでいく撮影者。しかしどこにもいません。引き返す撮影者でしたが、ドアの外から友人の声が聞こえ苛立ちながらドアを開けようとします。
開きません。激しくドアを引く撮影者でしたが、後ろに気配を感じ振り向きます。
そこには、顔の爛れた女性の姿が!
女性は一瞬にして姿を消してしまいます。ドアが開くようになり、必死に外に飛び出す撮影者。
部屋の窓をたたく音がし、振り向くとすりガラスの向こう、友人が張り付いていました。
逃げ出した撮影者は、その後探しに戻りますが友人の姿はどこにもいないのでした・・・。
その廃アパートでは、過去に殺人事件があったそうです。
まとめ
今回の共通する怪異は、女の霊ということでした。
第一作ということで、共通性は薄いですが、回を追うごとにもっと深く、面白くなっていきます。
比較的最近の作品ですが、これまでレビューしてきたものとの大きな違いとして、必ず撮影者が怪異に気づきます(笑)
気づく→カメラぶれる→消える
が基本パターンで、あえてフェイクとしてわかりやすく、楽しみやすくなっていると感じます。
過去の作品のような、ほんとかも?と思わせるものもよいですが、純粋にエンタメホラーとして楽しめる今回のような作品もまた良きです。
おすすめ度は星4です。アマゾンプライムビデオで見ることができるので、ぜひ見てみてください!
それでは、また。
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