今回は呪われた心霊動画XXX(トリプルエックス)9のレビューです。
更新がかなりご無沙汰になってしまいましたが、レビューの再開です。
夏になりホラー特集の番組や、Youtube企画が活発になっていますね。私の好きなメーカーであり、この「XXX」シリーズを作っているアムモの公式Youtubeも期間限定の傑作選を配信しているので、興味のある方はぜひ期間内にご覧ください。
それでは、行ってみましょう。
54 ナイトハイカー
友人たちがキャンプをしていた際の動画です。
そのキャンプ場では、過去に付近で殺人事件があり、幽霊の目撃情報もあるとのことでした。
お酒が入り気の大きくなった投稿者たちは、夜のキャンプ場付近を散策します。
ふざけながら進んでいると、ライトの明かりの先に登山者らしき姿を目撃します。その人物は、ライトを点けず、一人で山の中に進んでいきました。
投稿者たちはその姿を追い、やがて明かりのついたテントを発見します。
追うのをやめるように説得する中、グループの一人がテントに突撃します。
ふざけながらテントを開けると、そこには血しぶきと血に汚れたナイフ、そしてこちらを見つめる男性の顔がありました。
55 洗車
車の車載カメラで撮影された、オート洗車の様子です。
洗車が終了し、機械から出るとき、突然フロントガラスに2つの手形がつき、そしてこちらを見つめる黒い人影がゆっくりと姿を現し、溶けるように消えていきます。
投稿者はこの映像を見てから、体調がすぐれない日々が続いているとのことです。
それ以降、運転しているとカーステレオから謎の男の声が聞こえるようになったとのことです。
スマホで録音された音声は、
「あいつを さがす あいつを みつける あいつを ころす おれを ころした あいつを ころす」
56 夕焼小焼
投稿者が友人と花火大会に行った帰りに撮影された映像です。
帰り道、投稿者と友人は高校時代に話題となった噂話を思い出します。
「夜9時、公園の公衆トイレの鏡の前で自撮りをすると、自分の死ぬときの姿が映る」
というものでした。
たまたまその公園の近く、もうすぐ9時になるというタイミングだったので、2人は公衆トイレにいきます。
時間になり、自撮りをする友人。投稿者はその様子を撮影します。
何かが撮れた様子の友人に、何が映ったか聞く投稿者。ふいにカメラが暗転し、「夕焼け小焼け」のサイレン、続いて空襲を知らせるサイレンが鳴り響きます。画面にはどこかの田舎、真っ赤に染まった空と佇む男性の後ろ姿が収められており、ふいにカメラを振り向いた男性がつぶやきます。
「もうすぐ・・・」
投稿者は、その男性には見覚えがありませんでしたが田舎の風景は自分の祖父母の家から見える風景によく似ていたと言います。
さらに友人が撮った自撮りの一枚は、画面全体が溶けたようになっていました。
57 落下する友人 後日譚
パート4に収録されていた「落下する友人」の後日譚です。
映像には続きがあり、映像終了の間際、友人を探す投稿者の足元にこちらを見つめる女性の顔が映ります。
投稿者は、映像の撮影後から見る夢に出てくる女性に似ていると言います。
その夢では、女性が現れて首を絞められるというものでした。
その後、投稿者からもうかかわらないでほしいと連絡があり、この後日譚の収録を見合わせていた制作スタッフですが、「見張られている」という言葉がびっしりと書かれたメールと一本の動画が送られてきます。
その動画では、真っ暗な部屋でパート4「落下する友人」を流しながら奇声を発し、錯乱する投稿者が収められています。
「落下する友人」の映像が奇妙にフリーズした後、画面に映る友人の腹部から手が現れ、ゆっくりと女性が顔をのぞかせます。
そこで映像は終了しました。
58 奇妙な仕事
投稿者が「楽で稼げる仕事がある」と引き受けた際の映像です。
自衛のために隠しカメラで撮影されています。その仕事は、一つのバッグを公園まで運ぶ、中身は絶対に見てはいけないというものでした。
運ぶ途中、ふいに女性の笑い声が聞こえ立ち止まる投稿者。手に持っていたカバンが動き、驚いてカバンを落としてしまいます。
カバンの中身を確認しようとしますが、再びカバンが動き、見るのを断念します。
恐怖を感じながらも再びカバンを手に取り、目的地の公園まで進みます。
カバンを地面に置き、待機する投稿者。やがて帽子を目深にかぶった女性が、ふらふらと歩み寄ってきます。
投稿者が声をかけます「荷物受け取る方ですか?」女性は答えません。
その足元に荷物を置くと、女性が笑います。カメラが女性の顔を映すと、そこには目鼻や口が無く、無数の穴が開いているのでした。
驚く投稿者をよそに、女性はカバンを手にもつとそのままふらふらと去っていきました。
59 親戚夫婦
投稿者の友人が近隣トラブルに悩まされており、その証拠を収めるべく撮影された映像です。
男女2人組が毎日のように訪ねてきて、音がうるさいと言ってくるというのです。
やがて何度もチャイムが鳴り、男女がやってきたと友人が玄関にいきます。
その背後からゆっくりとカメラをのぞかせると、そこに男女の姿は無く、友人がひとりで喧嘩しているようにしか見えませんでした。
ふざけていると思った投稿者は友人に近づきますが、何かに突き飛ばされたように後ろに倒れます。
大きくぶれたカメラが再び前を向くと、こちらを見つめる半透明の男女の姿が収められたのでした。
落ち着いた投稿者に、友人が一枚のDVDを渡します。「これも証拠になるから。色々調べたから」
という友人。
友人と別れた翌日、友人の母親から友人がその日の深夜に飛び降り自殺したことを知らされます。
投稿者はカメラに収められた半透明の男女に見覚えがありました。
小学4年の時に、林間学校で山間のキャンプ場でのこと。同級生のAくんの親戚を名乗る男女が「Aくんの忘れ物を届けに来た」といいキャンプ場に尋ねに来ます。しかしAくんは林間格好の数日前に亡くなっていたのです。
その男女の顔が収められた半透明の男女とよく似ていると、投稿者は言います。
さらに、その親戚を名乗る男女に出会った人物が順番に亡くなっており、順番通りであれば次は自分だと投稿者はいいます。
友人が投稿者に渡したDVDの映像。テント内で男性が一人、ナイフを片手に自撮りで撮影しています。
「ちくしょー、うるさい、ちがう、おれはいやだ」
など、時折つぶやきます。
やがて泣きながら「ごめんなさい、ごめんなさい」と何かに許しを請う男性。操られるようにナイフを首にあてがい、その手を引きます。
苦しみながら倒れる男性。その背後には半透明の女性の顔がありました。一瞬でカメラの前に女性の顔が移動し、片目が異様に大きな恐ろしい形相になったところで映像は終了します。
そのテントとナイフは、「ナイトハイカー」の映像で出てきたテントとナイフと同一のものでした。
まとめ
今回は、無数の穴や血しぶき、異様に大きな目など、見る人のトラウマを刺激するような映像が多かったように思います。
その中でも作品同士の繋がりもあり、面白かったです。
おすすめ度は星4です。
それでは、また。
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