今回は呪われた心霊動画XXX(トリプルエックス)6のレビューです。
今回の投稿映像はすべて同じ事象に起因しているという、面白い設定となっています。
それでは、行ってみましょう。
37 入🌀口
タイトルはそのままです。
ノートに渦巻き模様を発見した投稿者。いたずらかと思いましたが、その日から部屋のあらゆるものに渦巻き模様が現れるようになります。
定点カメラを設置し、部屋の様子を撮影することにします。
深夜3時ごろ、寝ている投稿者が夢遊病のように起き上がります。
うつむいて腕をだらりと降ろし、おぼつかない足取りで部屋を歩き回り、ペンを手に取るとテーブルの前に腰を下ろします。
一心不乱に渦を書き始めます。やがて動きを止めると再び立ち上がり、カメラの前まで移動します。
ゆっくりとあげた顔は、大きくゆがんでいました。
顔はすぐに元に戻り、そのまま再びベッドに横たわるのでした。
投稿者には、全くその記憶は無いのでした。
後日投稿者は、近所の公園で自分の家のテーブルによく似たテーブルが放置されているのを見つけます。
そのテーブルには自分の家と同じように、渦が描かれていたのでした。
何かの証拠にとカメラを回す投稿者。
近くで見ると本当に全く同じで、動揺を隠せない投稿者。
テーブルを映していると高周波音が鳴り、机の渦が動き出します。
驚いて後ずさりする投稿者。再びテーブルを画角に収めると、すでに消えているのでした。
急いで部屋に戻ると、渦の描かれている物は全て無くなっているのでした。
定点カメラを確認すると、公園でテーブルを見つけたのと同時刻、高周波音とともに画面が歪むと、一瞬でその物達は消え去るのでした。
以降、奇妙なことは起きていないそうです。
38 都会の森
自転車に新しく買ったカメラを設置し、テスト撮影した映像です。
その映像を撮影した後、カメラは壊れ、さらに家の家電製品が次々に壊れるという事象に見舞われたそうです。
問題の映像ですが、橋を自転車で通行しているとノイズが走り、着物姿の女性がカメラに迫ります。
ぶつかると画面が切り替わり、どこかの森で首を吊っている女性の姿が映ります。
一瞬でカメラの前に移動し、女性の叫ぶような顔が大写しになると再びカメラの映像に戻ります。
39 アケチ野ハウス
投稿者がバイト先の同僚と3人で、怖いと噂の廃墟に行った際の映像です。
その廃墟はアケチ野ハウスと呼ばれています。
廃墟内を探索する一同。
渦巻き状に赤いガムテープが貼られ、目張りを施されたドアを発見します。
一人の男性がドアに近づき、周りの静止を聞かずに目張りをはがすとドアを開けてしまいます。
その中に入ると、中はポンプ室のようでした。
中を探索していると、どこからか「たすけて」という声が聞こえます。
突如是認の懐中電灯が消えます。驚いていると、開いているドアの向こう、電気など通っているはずもない部屋に明るく電気がついているのを見つけます。
先ほど目張りを剥がした男性が、再び周りが制止するのも聞かず確認しに行ってしまいます。
その時、ドアの向こうに走り去る少女の姿が映ります。
閉まるドア。部屋に残された2人の懐中電灯に再び明かりがともります。
慌てて消えた男性を探す投稿者たち。結局見つけることはできませんでした。
捜索のため警察が母親に電話をかけると、「そんな子ここにはいない」と言います。
そんなことはないと投稿者が確認すると、戸籍に名前はありませんでした。
さらにバイト先の他の人間も知らないと言います。動画には確かに存在するその男性は、完全に存在を消してしまうのでした。
40 留守電の内容
友人と水族館で遊んだ後、その友人から留守電が入っているのを発見した投稿者。
留守電が入っていた時間は、その友人と遊んでいる時間でした。
友人に確認するもそんな電話はしていないと言う友人。
「今。家に帰ってる途中な・・・」
「迷子になったみたい・・・」
「人も歩いてな・・・」
「同じところ、ぐ・・・」
「家の近くには来てるんだ・・・」
「どこ歩いてるかもわからない・・・」
「たすけて・・・たすけ・・・」
数日後、友人が失踪したことを知った投稿者。
壊れた状態のスマホのみ発見されたのでした。
水族館で遊ぶ様子を撮影していた投稿者。
楽しく会話する友人の背後、奇妙な何者かの顔が映り、そして消えます。
その顔はどう見ても人間のそれでは無いのでした。
後日、投稿者と失踪した友人の共通の友達に、留守電と同時期にメールが届いていたたことを知ります。もちろんそのメールも、失踪した友人は送った覚えがないと言っていたのでした。
文字化けしたそのメールには3枚の画像が添付されており、
墓石のようなもの
赤い空と建物
水族館で背後に現れた何者か
がそれぞれ映されていたのでした。
41 歪む部屋の住人
投稿者の母方の実家に絶対に入ってはいけない部屋がありました。
その部屋は「歪む部屋」と言われており、金属類をおいていると歪んでしまうとのことでした。
15年前、その部屋に定点カメラを設置した投稿者。
しばらく何もない部屋がうつりますが、やがてカメラがひとりでに動き下を向きます。
すると、畳を這うように複数の腕が姿を現し、カメラを覆うように手が向かってきて映像が終わります。
最近になり家を解体することになり、その部屋の下から持ち出し禁止と書かれたテープを発見します。
テープに書かれた日付は、投稿者の父が亡くなる前日となっていました。
そのテープの映像です。閲覧注意系です。
歪む部屋と思しき部屋にうつむいた着物姿の女性と3つの振り子時計があります。
一度ノイズが走り、女性がじっとこちらを見つめます。時計はおかしな挙動をしています。
女性は精気のない、恐ろしい顔をしています。
やがて女性の顔に渦が広がり、渦の向こうからゆっくりと「留守電の内容」で現れた何者かが顔を出し、女性が姿を消します。
42 出🌀口
美大に通う投稿者が、先輩の作品制作の風景を撮影した映像です。
先輩は言います。「常に非日常を心がける。その先に高次元が生まれる」
そんな先輩は一心不乱に床に渦を書き始めます。
どんどんハイになる先輩。投稿者の声も聴かず没頭しています。
やがて立ち上がり「見えた、見えた!」と叫ぶ先輩。
狂ったように笑いながら渦を書き続けます。
突然照明が明滅をはじめ、明暗する室内に回転する渦と、渦に飲み込まれるような先輩の姿が映ります。
やがて明滅が収まると、先輩は倒れ伏しその周辺に渦の描かれた様々なものが散乱しています。
それらは「入🌀口」で消え去ったもののように見えます。
その先輩に命に別状はなく、「俺は高次元に触れてきた」と言っていたとのことでした。
まとめ
幽霊というより、異次元・異世界といったものがテーマの作品でした。
「留守電の内容」なんかは洒落コワの「きさらぎ駅」のオマージュのようにも見えます。
それぞれの映像のクオリティも高く、良かったです!
おすすめ度は星5です。
それでは、また。
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