覚書 大阪怖い街歩き 道頓堀川の怖い話

ホラーその他

今回は、難波周辺の怖い話として、道頓堀川について書いていきます。

道頓堀川といえば、グリコの看板、戎橋、観光船、ネオン、たこ焼き、外国人観光客など、大阪観光の中心地という印象が強いと思います。

私も難波周辺で仕事をしているので、道頓堀周辺はよく通ります。

ここ数年は本当に海外からの観光客が多く、戎橋のあたりは平日でもかなりの人です。

ただ、あのあたりを夜に歩いていると、ふと川の黒さが気になることがあります。

今回は、観光地としてではなく、道頓堀川にまつわる少し怖い話を、自分のための備忘録も兼ねてまとめていきます。

それでは、いってみましょう。

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道頓堀川とは

道頓堀川は、もともと自然に流れていた川ではなく、人工的に作られた川です。

大阪市のページによると、東横堀川と木津川を結ぶ、長さ約2.7キロメートルの一級河川とのことです。

完成したのは元和元年、1615年。

道頓堀という名前は、川の開削に関わった安井道頓に由来するとされています。

今では観光地のイメージが強いですが、もともとは大阪の街づくりや水運に関わる堀川だったわけです。

そう考えると、普段なんとなく見ている川も、少し見え方が変わります。

その1 夜の川の黒さ

道頓堀川で一番怖いと思うのは、やっぱり夜の水の黒さです。

道頓堀周辺はとにかく明るいです。

グリコの看板、かに道楽、ドン・キホーテ、飲食店の看板、観光船のライト。

周りはずっと光っています。

そのぶん、橋の上から川を見ると、水面だけが妙に黒く見えます。

ネオンが反射しているので綺麗ではあるのですが、その下は何も見えません。

人が多い時間帯はまだいいのですが、夜遅くなって少し人が減ってきたときに見る道頓堀川は、けっこう怖いです。

さっきまであれだけ騒がしかったのに、川だけはずっと同じように流れている感じがします。

その2 飛び込みの話

道頓堀川といえば、飛び込みのイメージもあります。

阪神タイガースの優勝時などに、戎橋周辺から川へ飛び込む人がいることは有名です。

2003年の阪神優勝時には、約5300人が道頓堀川に飛び込み、死亡事案も発生したと報じられています。

2023年の優勝時にも、警察がかなり警戒していたにもかかわらず、飛び込む人が相次いだようです。

外から見ると、大阪らしいお祭り騒ぎに見えるかもしれません。

ただ、冷静に考えるとかなり危ないです。

夜の川ですし、酔っている人も多いですし、川底に何があるかもわかりません。

観光船にぶつかる可能性もあります。

実際に、改元のタイミングで道頓堀川へ飛び込もうとした人が観光船に衝突した事故もありました。

悪ふざけやノリで済まないことが、普通に起こる場所です。

そういう意味では、道頓堀川の怖さは心霊というより、人のテンションが上がりすぎる怖さなのかもしれません。

その3 カーネル・サンダースの呪い

道頓堀川にまつわる有名な都市伝説として、カーネル・サンダースの呪いがあります。

1985年、阪神タイガースが優勝した際、ファンがケンタッキーのカーネル・サンダース人形を道頓堀川に投げ込んだという話です。

その後、阪神が長いあいだ日本一から遠ざかったことから、「カーネル・サンダースの呪い」と呼ばれるようになりました。

この話は怖い話というより、かなり大阪らしい笑い話に近いと思います。

ただ、その人形が24年後の2009年に道頓堀川から引き上げられたというのが、少し不気味です。

川底のヘドロの中から、昔投げ込まれた人形が出てくる。

しかもそれが、長年「呪い」と呼ばれていたものだった。

話として出来すぎています。

もちろん本当に呪いがあったとは思いませんが、道頓堀川にはそういう都市伝説が似合う雰囲気があります。

その4 大阪大空襲

道頓堀周辺は、大阪大空襲でも大きな被害を受けています。

1945年3月13日から14日にかけての空襲で、道頓堀の町並みも焦土になったそうです。

現在の道頓堀は、看板や観光客の印象が強すぎて、そういう過去を想像しにくい場所です。

でも、戎橋や道頓堀川、宗右衛門町のあたりも、一度は焼けた場所です。

話は少し脱線しますが、難波や心斎橋のあたりは、今も古い建物や路地が急に残っていたりして、歩いていると不思議な気持ちになることがあります。

観光地として整えられている場所のすぐ横に、昔の気配が残っている感じです。

道頓堀川も、そういう場所のひとつなのかもしれません。

その5 グリ下のこと

最近の道頓堀川周辺で避けて通れないのが、グリ下の問題です。

グリ下とは、グリコ看板の下、戎橋の下あたりを指す言葉です。

家庭や学校に居場所のない若者が集まる場所として、ニュースでも取り上げられるようになりました。

観光客がグリコの看板を撮っているすぐ下で、別の問題が起こっている。

この距離感がかなり怖いです。

ここで怖いのは幽霊ではなく、人です。

ただ、若者が怖いという話ではありません。

居場所のない人が集まり、そこに弱さにつけ込む人が近づいてくる。

そういう構図が怖いのだと思います。

道頓堀川の周りは、昔から人が集まる場所でした。

芝居、飲食、観光、優勝騒ぎ。

楽しいものも集まりますが、人が多い場所には暗いものも集まるのかもしれません。

まとめ

道頓堀川は、大阪を代表する観光地の中心にある川です。

グリコの看板や戎橋のイメージが強く、海外から来た人もまず写真を撮る場所だと思います。

ただ、少し調べてみると、明るい観光地というだけではない一面も見えてきます。

夜の黒い水。

飛び込みによる事故。

カーネル・サンダースの呪い。

大阪大空襲の記憶。

グリ下という現在進行形の問題。

心霊スポットというわけではありませんが、道頓堀川には道頓堀川なりの怖さがあります。

人が多く、明るく、楽しい場所だからこそ、その下にある黒い水が余計に気になるのかもしれません。

今度道頓堀を歩くときは、グリコの看板だけでなく、少しだけ川のほうも見てみてください。

観光ガイドにはあまり載らない、難波の別の顔が見えるかもしれません。

それでは、また。

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