覚書 大阪怖い街歩き 難波八阪神社

ホラーその他

今回は、大阪怖い街歩きとして、難波八阪神社について書いていきます。

難波八阪神社といえば、やっぱり巨大な獅子殿です。

大きく口を開けた獅子の顔。

難波の街中を歩いていると、急にあれが現れるので、初めて見ると少し驚きます。

最近は海外からの観光客にも人気があるようで、境内で写真を撮っている人もよく見かけます。

ただ、難波八阪神社は心霊スポットというわけではありません。

怖い噂がたくさんある場所、というわけでもないと思います。

どちらかというと、写真映えする観光地として知られている場所です。

それでも、あの獅子殿の前に立つと、少し不思議な感じがします。

今回は、難波八阪神社について、自分用の備忘録も兼ねてまとめていきます。

それでは、いってみましょう。

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難波八阪神社とは

難波八阪神社は、大阪市浪速区元町にある神社です。

なんば駅から歩いて行ける場所にあります。

道頓堀や千日前のような派手な繁華街からは少し離れていて、周囲はわりと普通の街中です。

その中に、突然あの巨大な獅子殿が現れます。

公式サイトによると、創建年月日などの詳しい資料は残っていないそうです。

ただ、社伝では古くから「難波下の宮」と呼ばれ、難波一帯の産土神として信仰されてきたとされています。

また、後三条天皇の延久年間、1069年から1073年ごろには、祇園牛頭天王を祀る古社として知られていたようです。

今は観光地として見る人も多いと思いますが、もともとは難波という土地を守る神社だったようです。

そう考えると、ただ変わった建物がある神社、というだけではないことがわかります。

その1 祀られている神様

難波八阪神社の御祭神は、素盞嗚尊、奇稲田姫命、八柱御子命です。

素盞嗚尊は、須佐之男命とも書かれる神様です。

日本神話では、八岐大蛇を退治した神様として有名です。

荒ぶる神様という印象もありますし、災いを祓う神様としても信仰されています。

奇稲田姫命は、その八岐大蛇の話に出てくる姫です。

八岐大蛇の生け贄にされそうになっていたところを、素盞嗚尊に助けられ、のちに妻となる神様です。

八柱御子命は、素盞嗚尊と奇稲田姫命の御子神とされています。

つまり難波八阪神社は、八岐大蛇を退治した神様と、その妻、子どもたちを祀っている神社ということになります。

このあたりを知ってから獅子殿を見ると、ただの大きな顔というより、災いを祓う信仰とつながっているものに見えてきます。

その2 同じ神様を祀る神社

素盞嗚尊を祀る神社は、日本各地にあります。

有名なのは、京都の八坂神社です。

京都の八坂神社は、全国にある八坂神社や祇園信仰の総本社とされていて、主祭神は素戔嗚尊です。

京都の八坂神社でも、素戔嗚尊、櫛稲田姫命、八柱御子神が祀られています。

この組み合わせを見ると、難波八阪神社とかなり近い系統の信仰だとわかります。

ほかにも、愛知県の津島神社や、埼玉県さいたま市の武蔵一宮氷川神社なども、素盞嗚尊やその関係の神様を祀る神社として知られています。

素盞嗚尊は、疫病除け、災難除け、厄除けなどと結びつきやすい神様です。

穏やかな神様というより、荒いものを荒い力で抑えるような印象があります。

このあたりは、少し面白いところです。

怖いというより、畏いに近いのかもしれません。

その3 巨大な獅子殿

難波八阪神社で一番目を引くのは、やはり獅子殿です。

大阪観光局のページによると、獅子殿は高さ約12メートル、幅約11メートル、奥行き約10メートル。

数字で見ても大きいですが、実際に見るともっと大きく感じます。

大きく開いた口。

むき出しの歯。

金色の目。

顔だけが境内に置かれているような姿。

観光客が写真を撮りたくなるのもわかります。

ただ、あの口の中が舞台になっているというのは、少し不思議です。

獅子の口の中に人が入る。

そこで神事や奉納が行われる。

そう考えると、単なるフォトスポットとは少し違う感じがしてきます。

その4 悪いものを飲み込むということ

難波八阪神社の獅子殿は、よく「大きな口で邪気を飲み込み、勝運を招く」と紹介されます。

悪いものを飲み込む。

この表現は、けっこう強いです。

祓う、清める、守る、という言い方とは少し違います。

口で飲み込む。

そう考えると、あの大きな口にも意味があるのだと思います。

観光客が楽しそうに写真を撮っている場所ではありますが、獅子殿そのものはかなり真剣な顔をしています。

こちらを見ているようでもあり、こちらの中にあるものまで見ているようでもある。

これは少し言い過ぎかもしれません。

でも、あの顔を真正面から見ると、なんとなくそういう感じがします。

その5 戦災と再建

難波八阪神社は、戦争の被害も受けています。

大阪観光局のページでは、戦時中の火災で焼失し、1945年の空襲で本殿も失われたと紹介されています。

現在の本殿は、昭和49年、1974年5月に完成したものです。

獅子殿も同じころに造られたものとされています。

つまり、今ある難波八阪神社の姿は、意外と新しいものです。

古くからの神社ではありますが、今見えている建物は戦後に再建されたもの。

ここが少し面白いところです。

古い信仰と、新しい建物。

難波という古い土地の守り神と、1970年代に造られた巨大な獅子の顔。

伝統的なのに、どこか現代的。

神社なのに、少し舞台装置のようにも見える。

そのズレが、難波八阪神社の印象に残る理由なのかもしれません。

その6 綱引神事と八岐大蛇

難波八阪神社には、綱引神事があります。

公式サイトによると、この神事は御祭神である素盞嗚尊が八岐大蛇を退治し、人々の苦しみを取り除いた故事に基づくものとされています。

八つの頭と八つの尾を持つ大蛇の形に大綱を作り、その年の恵方へ曳き合う神事だそうです。

平成13年、2001年には大阪市で初めて無形民俗文化財に指定されています。

ここでも、やはり八岐大蛇の話が出てきます。

大蛇。

災い。

退治。

祓い。

難波八阪神社は、明るい観光スポットとして見られがちですが、根っこにはかなり古い神話のイメージがあります。

巨大な獅子殿も、綱引神事も、ただの見世物ではないのだと思います。

その7 街中に突然ある感じ

難波八阪神社で個人的に面白いと思うのは、場所の違和感です。

山の中にあるわけではありません。

大きな森に囲まれているわけでもありません。

本当に街中にあります。

周りにはマンションやビルがあり、少し歩けばなんばの繁華街があります。

その中に、突然巨大な獅子がいる。

これがかなり不思議です。

観光客にとっては、写真映えする面白い神社かもしれません。

でも、街歩きとして見ると、少し違った印象になります。

普通の街の中に、普通ではない顔がある。

しかもそれが、難波という土地を守ってきた神社にある。

道頓堀や千日前のにぎやかさとは、また別の難波の顔だと思います。

まとめ

今回は、難波八阪神社について書いてみました。

難波八阪神社は、難波の街中にある神社です。

御祭神は、素盞嗚尊、奇稲田姫命、八柱御子命。

八岐大蛇を退治した神様と、その妻、子どもたちを祀っています。

京都の八坂神社などと同じく、祇園信仰や厄除け、災難除けにもつながる神社です。

そして何より、巨大な獅子殿があります。

高さ約12メートルの大きな獅子の顔。

悪いものを飲み込み、勝運を招くとされる大きな口。

難波八阪神社は、心霊スポットではありません。

怖い噂が多い場所でもないと思います。

ただ、あの獅子殿の前に立つと、普通の観光スポットとは少し違う迫力があります。

写真を撮って終わるには、少しもったいない場所です。

難波を歩くとき、道頓堀や千日前だけでなく、少し足を伸ばして難波八阪神社にも行ってみると面白いと思います。

観光地だけではない難波の顔が、またひとつ見えてくるかもしれません。

それでは、また。

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